面白い額縁を見つけました✨
19世紀フランスのイラストに、手作りで立体的で可憐なドレスを施した変わった額縁です。
背景のイラストは19世紀にフランスで人気であったファッション誌 La Mode illustree(ラモードイラストレー)です。正確にはその付録です。
雑誌自体は銅版画によるモノクロの雑誌ですが、水彩色を施した付録が付いていました。
ラモードイラストレーは1860~1937年にかけて発行された上流階級向けの雑誌で19世紀後半のフランスのファッション史において世界最大のファッション雑誌の一つでした。最初の週刊ファッション誌と言われています。
これらの写真ラ・モード・イラストレーの付録です。当時の上流階級の女性達は、このようなファッション誌を参考に最先端のヴィクトリア朝の流行を取り入れたドレスや装飾品を仕立ててもらっていたのでしょう。
レースやリボンをイラストからずれないように正確に縫い付けています。イラスト紙の裏を見るとわかりますがグルーなどで張り付けているのではなく正確に縫い付けているのです。
正確な位置に配置するのみならず、イラストが息づいているかのよう美しく完璧にドレスを縫製し紙に縫い付けるには高度な技術が必要だと思われます。
これがいつ作られたかは色々調べましたがたいていが19世紀のものとして売られています。
ですが、イラストは19世紀のものでドレスは20世紀に追加され額縁にされたという説もあります。
いづれにしても、今も美しく心躍るお品です。